オンラインレッスンにご参加の方から、いただいたご質問です。
「浴衣と、それに使う着付けセットを買ったら、胸元?衿を留めるベルトが入ってました。
どうやって使ったらいいですか?」
両端にクリップのついた、胸元を左右から留めるベルトですね。”コーリンベルト”(←商品名)という
着物ベルトが有名だと思います。
体を半周する(両脇から背中側にゴムが通る)ので、胃を圧迫せずに衿が固定できるので便利ですよね。
ただ、それを使ってすっきりとした衿元を作るには、少しコツが要ります。
今日はそのコツをご紹介します!
着物ベルト、使い方は??
内側の衿にクリップを付け、身八つ口(脇のあいている部分)からベルトを出して背中を通し、外側からもう片方の衿をクリップで留める…という使い方ですが、このベルトは、ご自身のサイズに合わせて
ゴムの長さを調整します。
一般的によく言われる、肩幅くらいで合わせてみます。
今回は、衿に2か所、印(ピンクのテープと紫のテープ)をつけて、クリップを留める位置によって衿が
どんな角度になるか見てみます。
写真のように、クリップを留める位置が変わるとこのように衿合わせの角度を変えることができます。
ゴムの長さによっても違うもの?
今度は肩幅の長さより短くした着物ベルトを使ってみます。下の写真の水色のほうです。
留める位置は、衿につけた同じ印の所です。まずはピンクのテープの所から。
同じピンクのテープの位置にクリップを留めましたが、ゴムの長さが短いと衿合わせはさらに深く、
鈍角になりますね。
紫のテープの位置までクリップを下げると衿合わせが浅くなりますが、短めのゴムの場合は衿合わせの角度が緩やかです。
着物ベルト、上手に使うコツは??
① 左右同じ高さで留めましょう
クリップで衿を留める時、左右の同じ高さで固定しないと…高い位置に留めたほうの衿が、内側に
引っ張られてしまいます。
② 留める位置と、ゴムの長さの関係に注意しましょう
同じゴムの長さでも、
留める位置が高いと衿合わせは鈍角になり、
留める位置が低いと衿合わせは鋭角になります。
目安としては、まず肩幅に合わせてみて、その長さでご自身が好きな衿合わせの角度にするためには
どのあたりにクリップを留めればよいか、調整してくださいね。
③ ゴムを引っ張らない
このゴムは、体の動きに合わせて伸縮する役目なので、引っ張りぎみでクリップを留める必要は
ありません。体に沿わせて長さを決め、調節してください。
♦クリップを留める位置も意識して
クリップは、肋骨にあたって痛くなってしまう場合もあるので、骨に当たらないところで
クリップを留め、ご自身が合わせたい衿合わせの角度になるようにゴムの長さを調節して
みてください。
コーリンベルトなどの着物ベルトは、浴衣のみならず長襦袢にも着物にも使えます。お好みですので、どちらかだけでも良いですし、両方に使う方もおられます。
紐にも、こういった着物ベルトにも それぞれの良さがあります。
使ってみて「こっちが使いやすいな」とか「以前は苦手だったけど、今は使いこなせるようになった!」など色々日々の変化も楽しんでみてください☺
⇒着物と長襦袢、両方にコーリンベルトを使う場合のポイントはこちらのコラムでご紹介!
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