明日からはいよいよ10月。
暦の上では秋本番と言いたいところですが、日中はまだ30℃に近い気温の地域もありますね。
皆さんが口々に「残暑が厳しくて」と、あいさつ代わりのようにお話していましたが、少し空の高さを感じたり、秋の味覚がお目見えしたりと、暑くても秋は近づいてきているようです。
着物も、今までの季節の慣習で着られるばかりではありませんが、色や柄などで秋のイメージを足していきたいですね。
▶きものの文様 季節を感じる秋の柄
紅く色づいた木々や、秋風にそよぐ草花やはもちろん、食欲の秋ということで実のなるものもよくモチーフとして使われる秋。
皆さんはどんなものを目にすると秋を連想されますか?
菊
不老長寿の象徴としても良く描かれる菊。邪気を祓うとも言われ、デザイン化されたものは一年を通して用いられます。振袖や訪問着などに四季の花々と共に描かれているのをご覧になった方も多いのでは。
文様のようにデザインされた菊はかなりの種類があり、一部を紹介すると…まんじゅう菊、菊唐草、光琳菊、横菊、むじな菊、などなど。
また写実的に表現されたものは季節感をより感じることができるので、晩夏から晩秋にかけて使われることが多くあります。
紅葉
秋と言えばこれも目にすることが多いのではないでしょうか。青いもみじは5月から初夏に使われることがありますが、赤く色づいたもみじはこの季節を表す代表格です。
文様化されたデザインは、桜や菊、牡丹や藤などとも組み合わされ、日本の四季の草花と
しても多用されています。
銀杏
黄色く色づいた銀杏の葉は、形もかわいいので、写実的な表現だけでなく文様化されたものも沢山あります。松葉や紅葉などと組み合わせて”吹き寄せ”というデザインでも良く使われています。
葡萄
たわわに実った葡萄は、実だけでなく葉や蔓も描かれることの多いモチーフです。
豊穣の象徴とされ、子孫繁栄なども願われる吉祥文様です。
日本では奈良時代に西方から伝わったとされ、長い歴史の中でも様々なデザインで愛されている柄です。
他にも 実の物だと柿やカボチャなども描かれて、秋は「美味しそう!」と思う柄が
たくさんあります(笑)。10月に入ると、またハロウィンシリーズでカボチャモチーフが一気に増えますね。
この時期ならではのお気に入りの着物や帯、小物をぜひ探してみてください!
和つなぎラボ
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