今回はレッスンでお伝えしている「これだけは覚えてほしい」と厳選をした名称について解説します。
初心者さんが着物の名前を知らないのは当たり前のことですが、
例えばレッスン中に講師が「背中心(せちゅうしん)が背骨の上に着ているか確認してください。」
というところを「着物の、背中の生地の縫い目を背骨の上に…」と説明することは可能ですがかえってわかりにくいこともあります。
一度「背中心」がどこかを覚えていただければ簡単に伝わります。
とはいえ、着物特有のパーツ名をたくさん暗記するのは大変です。
着方レッスンでここの名前は覚えておいてほしい。という名称だけを集めましたので一度覚えていただければと思います。
忘れてしまっても大丈夫。今後聞いたときに「あぁ、それはたしかあの部分だったかな」と思えるだけでも一歩前進です。
着物の名称_部位の名前
1.袖(そで)
袖(そで)はグリーンで網掛け部分で、洋服と同じで腕を覆う部分です。
袖幅(そではば)、袖丈(そでたけ)、袖口(そでぐち)というような袖に関連した言葉もあり、今後中級編としてご紹介します。
2.衽(おくみ)
衽(おくみ)はブルーの網掛け部分で、衿の下についている布です。
着物の裾(すそ)を美しくするために「おくみ線から5cm上に上げましょう」などという言い方で使います。
3.衿(えり)
オレンジ色の網掛け部分です、ぐるっと首回りを囲む部分です。
衿にかけてある布を「かけえり」、衿の先を「えりさき」と言って、着付けの時には
「右と左のかけ衿線を目安に合わせて…」とか「衿先から15cmのところを持って」などとお伝えする場合があります。
4.八掛(はっかけ)
着物の裏の部分でピンクの網掛けのところを八掛(はっかけ)と呼びます。
頻繁に出てくるわけではありませんが、着物の裾を決めるときに「後ろ姿で八掛(はっかけ)が見えているか確認しましょう」などの言い方で使います。
5.背中心(せちゅうしん)
その名の通り、着た時に背中に来る部分の中心線。生地の縫い目がある部分です。
和服の仕立ては基本的に左右対称なので、この「背中心(せちゅうしん)」を意識すると左右バランスよく着るための目安となります。
6.身八つ口(みやつぐち)
着物を着た時に、脇の下に縫いとめていない部分が15cmほどあります。
実は女性と子供の着物にはあり、男性の着物にはないものです。
着物を着るとき、例えば衿の着崩れを直す際に「右のみやつぐちから手をいれてください。」といったような言い方で使います。
・次回以降、慣れてきたら覚えてほしい部位の名前も書いてみたいと思いますので、引き続き和つなぎラボのコラムをチェックください!
和つなぎラボ
今中
留言