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執筆者の写真川島織物 和ラボ

単衣(ひとえ)はいつから着る?

春ですね!

陽射しが部屋にしっかり入ると、室内の温度もどんどん上がるようになってきました。

先日の13時からスタートしたオンラインレッスンでは、デニムの単衣を着ていましたが

汗をかきました(^^;


これから先の三か月予報は、平年より気温が高めという予報も出ていますよね。

着物も従来の着方ルールでは気候にそぐわない状況です。

単衣を着るシーズンを見直そう!と言われ始めていますが、皆さんはいつから着ていますか?


そもそも単衣と袷とは

漢字の通り、単衣は一枚(単)の生地でできた着物です。

力がかかる部分の補強用として部分的に別の布をつけることもありますが、基本的に裏地のない着物です。


袷(あわせ)は生地を二枚合わせた着物のことで、表地と裏地で構成されています。

江戸時代は防寒のため、さらに表地と裏地の間に綿も入れていたそうです。

現代では防寒の重ね着として羽織やコートなどを着ることはあっても、空調も整っていますので袷の着物全体に綿を入れることはあまりないと思います。




いつ着るの?

さて、その単衣ですが 少し前の本などには『着るべき季節は6月と9月』、と書かれていることが多くありました。

いやいや…今となってはもうその時期には夏物を着たいですよね。


何かお約束事のある場、周囲の方々とお召しになるものを揃える場でなければ、普段着は体感に合わせていただければよいのでは…と思います。


それに同じ5月6月でも、地域によって気温も違いますし日によっても差があります。

その方それぞれの体感もありますので、カジュアルシーンでは無理せずに…と思って

います。

私はと言えば、暑ければ4月でも単衣です(笑)


また、長襦袢は着物より先に涼しいものに変えています。

長襦袢も着物と同じく単衣と袷の仕立て方があり、素材も正絹だけでなくポリエステル、木綿、麻などがあるので、私は長襦袢と着物を変えながら体感に合わせて着ています。


例えば、真冬は袷もしくは袖無双(そでむそう)と呼ばれる背中が単衣で袖が袷の長襦袢を着用し、春秋は単衣。暑くなってきたら麻と長襦袢の素材を変えていきます。

麻はとても通気性が良く、涼しい素材なので、一気に暑くなったら全身麻です(笑) 。


この時しか着られないという贅沢さは着物にもあって、

『ちょっと暑いけど、今しか着られないからこれを着る!』という考え方も素敵だと思います。

耐えられるくらいの範囲で、おしゃれしたいですね(笑)


ということで、単衣が活躍する令和の春秋はぜひ皆さんも軽やかな単衣を楽しんでみて

くださいね。


関連記事のご紹介

以前の記事になりますが、当社のホームページに「単衣(ひとえ)の着物で楽しむ初夏の京都」という読み物を書いています。

弊社商品「結」の単衣名古屋帯を着て京都散策の様子をレポートしたものですが、後半に単衣(着物)についての最近の考え方も書いています。よろしければお読みください。



和つなぎラボ

小林

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