今回は2月の柄を紹介します。
皆さんは、日常に「季節の柄」を取り入れていますか?
着物を着る人も着ない人も季節の柄をいくつか知っておくとちょっと楽しくなるかもしれません。
2月はちょうど冬と春の季節の変わり目にあたり、はっきりここからというわけではありませんが、およそ立春(2023年は2月4日)わたりを境にして、好まれる柄もから春にかけて変わっていきます。
まだまだ凍えるような寒い日はあったとしても、日差しが暖かくなってくるのにつれ気持ちの面でも春を迎える気分になります。
そんな気分を生活に取り入れられれば幸せになれるのではないかなと思います。
2月の柄
それでは2月の柄をあげていきましょう。
たくさんある中から一部ご紹介します。
立春より前はまだまだ冬の柄が有効
行事(節分)に関係のある柄
豆とマス
ヒイラギとイワシ
鬼とおたふく
季節の植物
ミカンや金柑(キンカン)などの柑橘類
ツバキ
自然や天候
雪だるまや雪の結晶
日本じゃないけど…
バレンタインデーをイメージさせる💛柄
スキーにまつわる柄
上に挙げたモチーフは、明確に2月からという区切りはありません。
お正月から着られる方もいらっしゃいます。
立春のころから少しずつ春を感じる柄を
行事(桃の節句)に関係のある柄
2月中旬以降はもう3を意識して桃の節句の柄を取り入れてもいいかもしれません。
ひな人形
金平糖
菱餅
季節の植物
梅(ウメ)
桃(モモ)
菜の花(ナノハナ)
蒲公英(タンポポ)
水仙(スイセン)
片栗(カタクリ)
動物
メジロ
自然や天候
霞
季節の柄をうまく日常に取り入れるには?
さて、こういったモチーフはどうやって取り入れていったらいいでしょう。
取り入れだすと、どんどん楽しくはなってくるのですが、慣れない方にとっては少し難しいかもしれません。
特に着物や帯で季節感を出そうと思うと自ずと着用時期が短くなる傾向があるからです。
二週間しか締められない帯を持っている方もいらっしゃいますが、その方は何本もお持ちの方だったりします。
季節の柄初心者の方にはこんな方法で少しずつと入り入れていくというのはいかがでしょう?
①まずは柄を調べてみましょう
和装小物のお店に行ってみる
和装小物のお店には、手ぬぐいなどのファブリックであったり、便せんや封筒などの文房具など、取り入れやすいモチーフが並んでいます。
シーズンごとにディスプレイも変わって四季を感じることができますので、ぜひ定期的に遊びに行ってみてください。なにかヒントがあるかもしれません。
歳時記を見てみる
一年を通じた四季折々の自然や人事などが書かれた本「歳時記」は俳句をたしなまれる方などにはとても身近な存在ですが、俳句をされなくてもいろんな発見があります。
ぜひ一度手に取って読んでみてください。
四季を表す言葉のバリエーションや深さに驚かされます。
リユース着物のお店で見てみる
アンティーク着物のお店にいると、「これは何の植物?」と思うような柄に出会うことがあります。私も先日「独活(うど)」のリユース帯を見つけました。独活は春に着用するとよいことがわかりましたが、実物を見つけてから、四季を調べる。という方法もアリですよね。
②手持ちのアイテムに合わせて装いに取り入れる
帯や着物からでなくても…
さいごに、私の知っている範囲ではありますが、日常着物にうまく季節を取り入れる方の例を少しご紹介します。
・ブローチを帯留に
雪の結晶ブローチを冬につけている方を見たことがあります。
ブローチを帯留用の金具に通せば簡単に帯留として使えます。
また、箸置きを帯留用の別の金具に接着剤でとめることでも簡単に帯留が出来たりします。
・手ぬぐいを半襟に
気に入った手ぬぐいを半襟に縫い付けている方もおられます。
衿合わせのところで少しだけ柄が出る半襟は小柄なものが取り入れやすそうです。
四季モチーフに縛られる必要はありませんが、少しずつ知って楽しく付き合っていければ
一日“ムフフ感”が味わえる四季のアイテム。
もしよければ貴方の取り入れ方も教えてくださいね。
それではまたー!
和つなぎラボ
今中
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