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執筆者の写真川島織物 和ラボ

着物の衣替えって?

更新日:2022年10月6日

和つなぎラボの今中です。


秋分の日も終わり、朝晩は涼しくなりました。

汗っかきとしてはとても嬉しい季節です。


さて、インスタグラムでフォローしている方のストーリーを見ていると「もう衣替えした?」とフォロワーに問いかけている方がいらっしゃいました。

それを見て「あ、そういえば…」と私は思ったのですが、皆さんは衣替えされましたか?


私は週末、月に2回ほど着物を着るというライトユーザーですが〝衣替え〟という考え方が曖昧だったところがあり、改めて調べてみることにしました。



衣替えとは

季節に応じて衣服を変えること
平安時代に年中行事として宮廷儀式に組み入れられたとされ、旧暦の4月と10月の1日に行われた。明治時代からは制服の登場から6月と10月の1日に行われていたが、現在では必ずしも一律に行われなくなった。

長く続く習慣ですが、現代は暖房・冷房設備や気候の変化で一律では行われなくなったということですね…

それでは現在、着物の衣替えってどんな感じなんでしょう…?


着物の衣替えの決まりってあるの?


一応は、ある。

単衣(ひとえ)※1=6月(初夏)
薄物(うすもの)※2=7月~8月(盛夏)
単衣(ひとえ)=9月(初秋)
袷(あわせ)※3=10月〜5月(秋〜春)

※1単衣(裏地がなく、透けていない着物) ※2薄物(裏地がなく、透けている着物) ※3袷(裏地付きの着物)


昨今は洋服の衣替えについても一律ではなく柔軟な判断をする傾向のため、

着物の衣替えについても大まかな基準を知っておいたとしても、自分の体感に合わせて衣替えをしましょう。という意見が特に普段着の着物では多いように思います。


普段着であれば考え方も自由に


最近は洋服のと同じように、気温で着物を判断する方も増えてきました。

例えば「25度以上なら半袖、25度以下なら長袖にしようかな」と言ったように、

以下のような感じで着物も判断してみよう。というものです。


薄物(うすもの)=25°以上

単衣(ひとえ)=25°未満

袷(あわせ)=20°未満


なんとなくイメージしやすくなりますよね。


特に夏と秋の間にあたる9月の後半は、朝晩と昼の気温差があるので判断が分かれるところですが、先日9月25 日。予報が最高気温27度/最低気温21度という日に歌舞伎関連のイベントに出かけたところ、薄い色の単衣の着物の方に混じって一見薄物には見えない濃い色の絽の方もいらっしゃいました。


なかなかビギナーにとって不安な間の時期ですが、礼服ではなく普段着であれば快適さを重視しても良いのではないでしょうか。



結論

「着物の衣替えには一応の目安があるが、一律ではなくなっている。体感に合わせて自分でタイミングを決めてOK。」


結婚式などのセレモニーやお茶会など、他の方との調和が大切な場で着物をお召しの場合、主催者の方や周りの方にドレスコードについて尋ねていただくのが間違いありません。

ですが、自分のために着る場合は体感に合わせた衣替えが良いかと思います。


私も暑がりなので、まだまだ単衣が活躍しそうで、袷の衣替えは10月下旬になりそうです。


最後に…

以前、初夏の単衣の着物について少し当社のホームページで書きました。

よかったらこちらもご覧ください。


着物生活に関するご質問などございましたらチャットでお問い合わせください。


和つなぎラボ

今中

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