浴衣シーズンが終わったら来年まで適切に保管しましょう
この時期になると「浴衣はどうやって保管しておいたらいいの?」というご質問をよく耳にします。次に袖を通すまで、きれいに保管しておきたいですよね。
今回は必要なアイテムや保管方法をご紹介していきます。
保管の前の注意
カビの発生や日焼けを予防するために、湿度の高い場所や直射日光が当たる場所での保管は避け、換気の良いところを選びましょう。
収納する前にはお洗濯やクリーニングをしましょう。
汚れや汗を落とし、しっかり乾かして湿気を飛ばしてから収納するのがポイントで す。
「何かをこぼしていたことに気づかなかった」「汗をかいたままだけど」、という
状態を放っておくと、今は見えなくても時間がたつとしみになっていた…なんて
ことになってしまうかも。お洗濯の仕方はこちらの記事をお読みください。
準備するもの
以下は浴衣を包むもの…必ず必要、というわけでもないですが日焼けやホコリなどから守るため、あると良いアイテムです。
着物用紙カバー(商品名:たとう紙/サイズは着物用、帯用とありますがどちらでもOKです)
着物用不織布カバー(100均、ネット販売などで購入できます)、
風呂敷 など
保管の手順と方法について
保管の手順
1. 浴衣を収納する場所のサイズに合わせて畳みます。
2. その後、ホコリ除けとしてたとう紙や風呂敷などに包んでおくと安心です。
最近では100均などでも不織布でできた着物カバーが販売されています。
3. 収納場所に合わせてた収納方法で保管します。
和ダンス(桐ダンス)への収納
・畳んだ後にタンスの中に収納します。引き出しの深さによりますが重ねて収納してもOKです。
衣装ケースやシェルフへの収納
・畳んだ後にケースやシェルフ中に重ねて収納します。
特に密封性の高いポリ衣装ケースなどを使用される場合は湿気がたまらないように
衣類用シリカゲルなどの乾燥剤をいれておくのもお勧めです。
「畳んでおいておく場所が全然ない…」という方は浴衣であればハンガーにつるし、洋服などと一緒にクローゼットにかけるという方法も。
クローゼットに吊り下げて収納
・追加でハンガーが必要になります。袖を折らずに通せる幅のものをご用意ください。
・畳んだ後に、ハンガーにかけます。
※吊り下げて収納する場合の注意
「袖が落ちて知らない間にしわしわになってた!」とならないように袖の部分は丁寧に掛けておきましょう。
吊るしての保管は、素材や仕立て方により向き不向きがありますので、長期に吊っていて伸びる可能性がある素材は避けるほうが安心です。例えば絹の素材などは注意が必要です。吊り下げての収納は、基本的に木綿や麻と言った素材だからこそ気軽にできる収納方だとお考えください。
こんな保管方法も…
「たとう紙サイズって、着物用でも帯用でも大きいし、平べったく収納できるスペースないなあ…。」という方には、こんな方法もあります。
三つ畳み(着物を三つに折るたたみ方)にした浴衣の中に半幅帯を挟み、そのままくるっと風呂敷で包みます。
たとう紙ごと半分に折られる方もいらっしゃいますが…とてもコンパクトになるので、
私は結構これでの保管・移動はよくやっています。
最後に…
季節が廻り、また浴衣を着る日が近づいてきたら 浴衣をひらいて全体を見てみてくださいね。
長く置いておくとしわができるのは仕方ないことですが、気になる部分にはアイロンがけ、もしくは水を霧吹きでふいて手でたたいて伸ばしてもきれいになります。
ぴしっと伸びた浴衣に袖を通すのは気持ちが良いものですよね。
お気に入りの浴衣、次シーズンもきれいに着て楽しんでください!
和つなぎラボ
小林
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